バウムクーヘンの賞味期限はいつまでぐらいなのでしょうか。自分で買ったりお祝いにもらったりする機会の多いバウムクーヘン。
開封後にも関わらずバウムクーヘンが余ってしまった、もしくは未開封だけど賞味期限が切れてしまったと焦ることもあるでしょう。
この記事では、バウムクーヘンの賞味期限や期限切れでも食べれるのかどうかを保存方法とあわせて詳しくご紹介します。
適切な常温保存・冷蔵保存・冷凍保存の方法や美味しさを損なわない解凍方法もまとめてみました。
バウムクーヘンの賞味期限や美味しい保存方法について調べている方は、ぜひご参考ください。
バウムクーヘンの美味しい保存方法とは？
ティータイムのお供や贈り物にぴったりなバウムクーヘン。しかし、バウムクーヘンの期限が切れたり、食べきれなかったりして、「もったいない」「もっと早く食べておけばよかった」と残念な気持ちになったことのある方も少なくはないでしょう。
実は、バウムクーヘンは冷蔵保存だけでなく、冷凍しての保存も可能な焼き菓子です。きちんと保存管理することで、従来の賞味期限を伸ばすこともできるようになります。バウムクーヘンの適切な保存方法を知って、美味しく食べきれるようにしていきましょう。
「賞味期限」と「消費期限」の違い
保存方法を知る前に、まずは「賞味期限」と「消費期限」の違いを知っておきましょう。バウムクーヘンに限らず、食品を保存管理するうえで混同しやすいのが賞味期限と消費期限です。
賞味期限とは、「美味しく食べられる期限」を示すものとなります。消費期限は、「安全に食べられる期限」を示すものです。
どちらの場合であっても、未開封かつ適切な方法で保存管理している場合に限られます。
バウムクーヘンのパッケージに記載されているのは、ほとんどが美味しく食べられる期限を示す賞味期限となるでしょう。両方の期限の意味を正しく理解したうえで管理することで、バウムクーヘンをより美味しく保存できるようになります。
【保存状態別】バウムクーヘンの日持ち目安
バウムクーヘンの保存方法の基本は、高温多湿や直射日光を避けての常温保存です。
未開封・開封後・冷蔵保存・冷凍保存と保存状態別なら、日持ちする日数は違ってくるのでしょうか。賞味期限を伸ばせるのかどうかも含めて解説していきましょう。
未開封
バウムクーヘンのパッケージに印刷されている賞味期限は、未開封の場合に限ります。手作り品の場合の賞味期限は、製造日から数日間と短めであることが多いでしょう。
個包装なら1～2か月先が賞味期限になるなど、手作りに比べて長いことがほとんどです。未開封のバウムクーヘンはパッケージに印刷されている賞味期限が日持ちする日数となるため、最初にしっかりとチェックしておきましょう。
開封後
開封済みのバウムクーヘンであれば、保存状態や賞味期限がいつまでかにかかわらず、日持ちする日数はごくわずかとなります。遅くとも2～3日以内には食べきってしまうようにしましょう。
パッケージを少しでも開けてしまったバウムクーヘンは空気に触れることで酸化が進み、傷む原因となってしまいます。
とくに高温多湿となる夏や湿気が高まる梅雨の時期は、バウムクーヘンの急激な品質の変化に要注意です。あっという間に傷んだり味が落ちてしまいやすくなったりするため、適切な環境での管理が求められます。
冷蔵保存
冷蔵保存した場合の日持ちする日数は印刷されている賞味期限と同じで、伸ばせるということはとくにありません。バウムクーヘンを買ってきたりお祝いにプレゼントされたりしたものの、すぐに食べないという場合は未開封のまま冷蔵保存しておくとよいでしょう。
冷蔵庫に入れておけば、朝昼の温度変化による品質劣化を防げるようになります。とくに温度や湿度が高くなる夏や梅雨の時期は、冷蔵保存しておくと安心です。冷蔵庫に入れておくと生地がやや固くなりますが、30分ほど常温に慣らして食べることで、多少はふんわり感を取り戻せるでしょう。
冷凍保存
バウムクーヘンを賞味期限までに食べきれそうにない場合や余っている個数が多すぎる場合は、冷凍保存しておくことがベストです。冷凍庫のなかで保管することで、記載された賞味期限を少しだけ伸ばすことができます。
冷凍庫のなかであればだいたい3週間ほど保存を伸ばせるようになるといわれています。しかし、解凍して実際に食べるときはバウムクーヘンの表面やにおいに異常がないことを確認してからにしましょう。
解凍してバウムクーヘンのいつものふんわり感を味わうのも良し、凍ったままの状態であればアイスケーキのような口どけも楽しめておすすめです。
【冷凍】バウムクーヘンの保存方法
美味しいままでバウムクーヘンを保存するなら冷凍保存がおすすめです。
賞味期限を少しだけ伸ばすこともできるため、ご自身のペースでゆっくりとバウムクーヘンを味わえるようになるでしょう。ここからは、バウムクーヘンを風味豊かなままで冷凍保存する方法を詳しくご紹介していきます。
1個の場合｜カット後小分けで冷凍する
バウムクーヘンが円いホールの場合は、小分けしてラップに包めるようにカットしていきましょう。ひと切れのサイズは、食べやすい約40gが目安です。余裕を持った大きさのラップでバウムクーヘンを包めば、隙間からの庫内のニオイ移りや乾燥による品質劣化を防げます。
さらに、ラップで包んだ小分けのバウムクーヘンを冷凍可能な保存袋に入れてから冷凍庫で保管します。保存袋の袋の口をしっかりと閉めておくことで、より美味しさのキープにつながるでしょう。
個包装の場合｜そのまま冷凍庫へ入れる
ホールより簡単に冷凍できるのが個包装のバウムクーヘンの場合です。未開封であれば個包装の袋のまま、冷凍庫へ入れるだけでOKです。個包装でも開封後は、1個の場合と同じ方法でラップに包んでから冷凍庫で保管します。
【冷凍】バウムクーヘンの解凍方法
バウムクーヘンを美味しく食べるための解凍方法をご紹介していきましょう。
自然に解凍するのを待つ場合と電子レンジで解凍する場合の2パターンがあります。
自然解凍
冷凍庫で保存しておいたバウムクーヘンの解凍方法は自然解凍です。直射日光の当たらない場所で30分から1時間ほど置いておきます。
冷たさや生地のパサパサ感が気になるようであれば、少しだけ電子レンジで温めることで食感を復活できるでしょう。
電子レンジで解凍する
最初から電子レンジを使えば、自然解凍するより時間を短縮できます。急いで解凍して食べたいときにも便利です。
冷凍保存しておいたバウムクーヘンを600Wで30秒ほど温めましょう。すぐにふわふわのバウムクーヘンを食べることが可能です。
傷んだバウムクーヘンの見分け方
バウムクーヘンが傷んだかどうかをチェックするには、表面やにおいで判断します。材料となる小麦粉や砂糖、バターなどの油脂類は傷むと独特な変化を示すため、簡単に腐っているかどうかの判断が可能です。
見た目で傷んでいることがわかりやすいのは、カビの発生や溶けているような粘り気が確認できることです。バウムクーヘンの表面に色のついた点状の物質が確認できる、成分が溶けだしたような粘り気が見られる場合は、食べるのはもちろん開けて確認するのもやめておきましょう。
バウムクーヘンの表面に劣化は見られなくても、鼻を近づけるとにおいがおかしい場合があります。バニラビーンズの甘い香りがせず、酸っぱい匂いや異臭がするなら傷んでいる証拠です。
また、表面の異常やにおいはなくても、食べたときに通常とは異なる味がする場合は腐りかけている可能性があります。食中毒の危険もあるため、少しくらいなら大丈夫と安易に考えて食べてしまうことのないようにしましょう。
賞味期限切れの場合は食べられる？
賞味期限が切れてしまったバウムクーヘンでも、食べることができるのでしょうか。少しくらいの日数が過ぎてしまっただけなら、何とかなりそうな気もするものです。
賞味期限切れの日数ごとに食べられるかどうかの有無を解説していきます。
1～3日賞味期限切れ
わずかではあるものの、1～3日ほど賞味期限が切れてしまった場合、バウムクーヘンをまだ食べることができるのでしょうか。
消費者庁では、賞味期限切れの食品を食べきる目安を算出できる計算式を公開しています。
賞味期限の月数×10分の1×2分の1
計算式にある10分の1とは、メーカーが賞味期限を算出するときの安全係数です。通常は0.8を賞味期限にかけて算出しますが、安全を考慮して0.9が用いられています。2分の1とは、さらに安全のために期間を半分とする数値です。
例えば、製造日から1か月が賞味期限のバウムクーヘンであれば、以下の計算式となります。
1か月×10分の1×2分の1=0.05か月
1か月を30日として計算すると、
30×0.05=1.5日となるので、バウムクーヘンの表面やにおいに違和感がなければ食べられる可能性が高いといえそうです。
1週間の賞味期限切れ
前項で計算したように、バウムクーヘンの賞味期限が1か月であった場合、賞味期限切れで食べきる目安の日数はわずか1.5日です。賞味期限が2か月であれば約3日、賞味期限が3か月であれば約4.5日が賞味期限切れで食べきる目安の日数となります。
このように考えていくと、賞味期限が相当に長くないと1週間も経過したバウムクーヘンは食べることができない計算です。1週間も過ぎてしまったバウムクーヘンは、表面やにおいに変化がなくても食べないことが安全といえるでしょう。
10日の賞味期限切れ
10日も賞味期限を過ぎたバウムクーヘンなら、手を付けずに処分したほうがよいでしょう。10日も経過してしまった場合、消費者庁の計算式からも食べきれる目安の日数を大幅に超えてしまっていることがわかります。
品質の劣化具合は住環境や季節によっても大きく左右されるため、たとえ表面的にわからなくても食べるのはやめておきましょう。
1ヶ月以上の賞味期限切れ
1ヶ月以上も期限が経過してしまった場合は、バウムクーヘンを食べれるかどうか考えるより、廃棄一択がよいでしょう。もったいないからと、安易に口に入れて病院のお世話になってしまうようなことになれば大変です。
万が一、1ヶ月以上も賞味期限が切れたバウムクーヘンを食べれたとしても風味は格段に落ちていて美味しく食べることは難しいでしょう。
メーカーの賞味期限をなるべく守ろう！
バウムクーヘンの美味しい保存方法は冷凍保存です。また、バウムクーヘンの賞味期限はお店によって違うため、パッケージに印刷された賞味期限をしっかりと確認することが大切。メーカーが記載する賞味期限を守り、適切な保管でバウムクーヘンを風味豊かなまま食べきれるようにしていきましょう。
